2016
3
Aug

1 基本の「き」1.2 お手入れ方法

3cm切る!水揚げはそれだけでOKです。

「え~、この人、何にもわかってない。花に応じて色んな水揚げ方法があるのよ!!」

 

と思ったあなた、正解です。

 

「え~、それだったら自分でもできそう~」

 

と思ったあなたも正解です。

 

もし、あなたがお花屋さんで花市場で買ってきた花を水揚げする場合には、花に応じた水揚げが必要です。もし、あなたが、花屋ではなく、花屋で買った花を自宅で楽しむ場合には、水揚げは基本的に茎を切り口から3~4cm程度切るだけでOKです。基本的には(応用編はのちのち話をしますがまずは8割くらいは3cm切るで対応できますのでまずはコレだけ覚えてください)。

 

この記事は、「水揚げって何よ? ~なぜ必要なのか~」の続きです。まだ読んでいない方は、そちらの記事を先に読んでからこの記事を読んでくださいね。また、この記事の水揚げは、枝ものとしおれて元気のない切り花は対象外です。花屋で買ってきた(花屋ですでに一度、水揚げされている)切り花でパッと見て元気そうなものが対象です。

 

 

どうやって水揚げをすればよいのか

 

まずはこれだけ覚えてください。

 

切り戻し

花屋で切り花を買って自宅に帰ったら、

  1. 清潔な花器とはさみを用意します。
  2. 花器に水を入れます。
  3. 花束のラッピングを解き、不要な葉を整理します。
  4. 茎を切り口から3~4cmのところで斜めに切り、
  5. すばやく花器に活けます。

 

これを「切り戻し」と言います。空切りと書いている場合もあります。今まで、「買ってきた花をそのまま活けてたよ」という方は、活ける前に切り口を切るのを習慣にしてください。それだけでグンと長持ちします。簡単でしょ?

 

もう少し細かく見ていきましょう。

 

Q: 清潔な 花器とはさみを使うのはなぜ?
A: 切り花が水を吸い上げられなくなる原因は、空気とバクテリアでしたね。バクテリアの繁殖を防ぐために、花器やはさみは常に清潔なものを用います。

 

Q: 不要な葉ってなんですか?
A: 葉や花が水に浸かると水が汚れ、バクテリアが繁殖する原因になります。なので活けたとき、水に浸かる部分の葉(や花)は予め取り除いておきます。

 

Q: なぜ、切り口から3~4cmのところで切るの?
A: 水揚げの目的は花屋から家まで持って帰ってくる間に茎に入ってしまった空気を取り除くこと。空気の入っている部分をすべて取り除く必要があります。1cmくらい切っただけだと、茎に空気の層が残る可能性があるので、もったいないと思わず、しっかり切り戻してください。

 

Q: 茎を斜めに切るのはなぜ?
A: 茎の長さ方向に対して垂直に切るより斜めに切るほうが、切り口の断面積が増えます。断面積が広いほうが水を効率よく吸収できます。

 

Q: すばやくってどのくらい?
A: できる限りすばやく水につけてください。せっかく切り戻してもそのまま放ったらかしではまた空気が入ってしまいます。

 

 

世の中の常識(水切り):水のなかで切らないとダメ!
ボウルなどに水を張り、切り戻しをそのなかで行うことを水切りと言います。水揚げの基本は「水切り」と書かれている場合がほとんどです。切り戻しより水切りが優れている理由は、
 

  1. 切り口が空気に触れない(ボウル→花器の一瞬だけ)
  2. 切り口に水圧がかかることで、水の吸収を助ける

なのですが、いちいちボウル出して水のなかで切るのってちょっぴり面倒。切り口から空気が入ると言っても、空気中で切って花器の水に浸けるまでの間に導管閉塞を起こすほどの空気は入りませんし(すばやく活けてね)、しおれていない花なら水に浸ければちゃんと吸水します。

 

切り戻しより水切りのほうが丁寧な作業ですので、切り戻しの代わりに水切りをすることはなんの問題もありません。ただ、切り戻しで十分なケースがほとんど。水揚げってよくわかんないし面倒だから「花なんて買わないわ」とか「買ったのをそのまま活けちゃう」とか言う方々には「とりあえず3cm切るだけなら簡単ね~」と気軽に楽しんでもらえたらよいなと思います。

 

 

世の中の常識(水折り):菊は金属を嫌うからはさみで切っちゃダメ!
そうですね~~。事実は事実です。なので、水のなかで手で折るのが基本です。が、菊だけ買ってきたときはいいけど色んな花が混じっていると、これは切り戻し、これは水折りと仕分けするのは面倒っちゃ面倒。はさみで切るのと手で折るのとで花持ちにどのくらいの差が出るのでしょうねぇ。はさみで切ったからといってすぐに枯れてしまったことはありません(手で折ったらもっと長持ちしたかもという可能性も否定できませんが)。

 

面倒でなければ水折りしてください。面倒なら全部切り戻しでもいっかなぁとわたしは思います(※生け花で使うような鉄のはさみで切るのは避けたほうが良い)。

 

水折りの良いところは、金属に触れないこと以外に、折ると折り口がささくれて断面積が広くなるというのがあります。なので、特に金属を嫌うものでなくても、手で簡単にポキッと折れるものは、切り戻しではなく、折って水に浸けるのもアリ。斜めに折る必要はありません(ってか斜めになんて折れないし)。お好みでどうぞ。

 

 

世の中の常識(フローリストナイフ):組織がつぶれるからはさみを使っちゃダメ!
そんなこと言われてもって感じですが、これも事実。そして結構、重要。なので、フローリストナイフが使える方はフローリストナイフを使って切り戻してください。慣れない人が使うと危険なので、使えない方は、よく切れるはさみで、できるだけ斜め(鋭角)に茎を切りましょう。ご自宅で花を楽しむのにはそれで十分です。

 

 

 

 

色々と説明しましたが、まずは切り戻しを試してください。

茎を3cm切ってから水に浸ける!

今は、これだけ覚えておけばOKです。

 

知識は実践して初めて身につきます。
さあ、今から花を買いに行きましょう。

 

 

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